「何もつけない」美肌術 牛田専一郎著

皮膚科学に基づく本当に正しいスキンケア法

非接触生活研究会代表の牛田氏による書籍。

簡単にいうと、あらゆる合成物は肌の刺激物なので、

すべて避けるべしって感じです。


非接触生活・8つのルール

①基礎化粧品、シャンプー、リンスは使わない

②肌トラブルがあるときは、メイクしない

③日焼け止めを使わない

④顔、体、髪はお湯だけで洗う

⑤服、寝具を推奨の洗剤で洗う

⑥除菌・消臭グッズは使わない

⑦クリーニング後の服を肌にふれさせない

⑧顔、髪を手で触らない


宇津木式と主張していることは同じでも、

若干主張の違いがあるみたいです。


違いをまとめてみると

宇津木式                非接触生活

・擦るのNG               ・多少擦っても大丈夫

・純石鹸はOK              ・石鹸は害

・シャワーはNG             ・シャワーの害はない

・お湯は34℃以下のぬるま湯で   ・温度は高めでも大丈夫


牛田氏は化粧品の開発、研究を約30年にもわたり、

現在も医療用化粧品を作っているとか。


何故、化粧品は全て効かないどころか、害にしかならない

という主張になってしまったのか、ちょっと気になるところです。

30年もやってれば、「これは!」っていうものに出会いそうですけどね・・・


さて、この「何もつけないスキンケア」ですが、

当然、合う人もいれば、合わない人もいます。

極論のため、異色感がありますが、

数ある美容法の1つという認識が正しいと思います。


神様ではなく、人の主張です。

正しいこともあるでしょうし、間違っているところもあるでしょう。

逆に、「私は絶対正しい」と主張する人がいたら胡散臭いですしね。


個人的な見解ではありますが、

肌が持ってる本来の力を引き出すってのは、

正しいことだと思います。


ただ、残念ながら、その力が衰えるから年をとるわけです。


子供の肌がキレイなのは、何もしていないからではなく、

代謝が早く、肌再生力が高いからです。


お肌の曲がり角は25歳と言われます。

これは体内酵素が減り始める年齢でもあるのですが、

成長から老化へとシーソーが傾く瞬間でもあります。


いつまで、自力でなんとかなるかってだけなんだと思います。

このスキンケア法が合うか合わないかは。


そして、肌に何もしない代わりに、

内側を気をつけなければなりません。


それこそ、いい水を飲み、良い空気を吸い、

栄養バランスの良い食事をし、添加物を避け、

農薬や化学肥料を使っているものを避け、

可能な限り旬の食材を食べ、適度に運動し、

快適な睡眠を確保する・・・


というのが大事になります。

肌本来の持つ力は、健康な体でこそ発揮されるものです。

そして、肌を構築するのはあなたが食べたものです。



ぶっちゃけてしまえば、こっちの方が

遥かに重要ではるんですけどね~


皮膚だけ独立しているわけではありません。

内臓、血液の状態は皮膚に出ますし、

免疫も大いに関わってきます。

ホルモンバランス、自律神経のバランスも言うに及ばずです。



まとめると、

色々なものが衰えるなか、それに抗うのがアンチエイジングで、

その為の1つの手段が化粧品なんだと思います。

また、理想的な生活をすれば、スキンケアの必要性はないのかもしれませんが、

それもまた、難しいわけで、その補填で化粧品を使うのではないのかな?と。


ま、選択できるというのは豊かさの象徴ですからね。

1つの選択肢として、何もしないってのを入れておくのも

悪い事ではないと思います。

ちょっとした疑問なんだけどさ、

なんでこの手の主張はおっさんが多いん?

コラコラ・・・

うーん、主張して聞いてもらえる地位にいるのが

たまたま男性だったってだけだと思います。

でもさ、実践した人が

「私は80歳です」って出てきて、40代、50代にしか見えなかったら、

そっちのほうが説得力あるでしょ?

確かにね。

その人をモデリングした方が確実ではありますね。

すべて守ろうとすると、神経質になっちゃいますし・・・

もしくは、主張している人が実際よりも若く見えるとか?

南雲先生みたいな感じの。

案外、イケメンかもしれませんよ。

知らないですが・・・

あと、刺激が、刺激がっていうけど、

その割には美容成分は効果がないってスタンスが多いのも

ちょっと引っかかる。

美容成分は浸透しない、お風呂の水や泥が入らないように、

肌は外部の刺激をブロックするものだ!といいながら、

あれもこれも、すべて刺激になるって主張ですからね。

害になる成分は沢山あるけど、有益な成分は存在しないってのは

確かに受け入れがたい話ではありますね。


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コメント: 3
  • #1

    nr (日曜日, 09 11月 2014 17:16)

    牛田先生の美容法、試したことがあるので興味深く読みました。
    自分の場合は石鹸、洗濯洗剤、柔軟剤を断つことで体の痒みやトラブルが減ったので試した価値はありましたし、いくつかは今でも気をつけるようにしています。あと、たくさんの化粧品を使って必死にケアしなくても案外平気なんだなとわかったのも大きかったです。
    ただ、肌に何を塗っても意味がないという主張にはやはり疑問がありましたし、女性として化粧品やスタイリング剤を使わないというのは無理だったので、結局やめてしまいました。
    マッサージオイルやパックや入浴剤も効果があると思いながら使いたいですし、そのほうが楽しいですしね。



  • #2

    森崎 (月曜日, 10 11月 2014 10:02)

    コメントありがとうございます。
    真実の一面ではあるのは間違いないと思うのですが、やはり一面でしかなく、相反する主張もまた真実なのだと。肌に悪いものがあるということは、肌に影響を及ぼすものがあるということで、肌に良い作用があるものがあると考えるのが自然であると思います。実際、原料レベルで見ると、結構いいもの沢山ありますからね。
    まあ、ただ化粧品なんて意味がないといいたくなる気持ちもわからなくはないです。作る側は予算内でやりくりしなければならないので、原料を効果がある量入れることができないケースは多いです。そのフラストレーションは結構なものなんです。私の場合はサプリですが、3年くらいでうんざりしてきました。それを30年ですからね・・・
    まあ、極論ですから、その辺のバランスをうまくとるのが賢い使い方なのだと個人的には思います。

  • #3

    なーも。 (土曜日, 30 1月 2016 01:40)

    化粧品が肌に浸透しないのに洗剤などが肌に影響を及ぼすのが矛盾だと言っているコメントがあるけど、要は肌に元々ある菌のバランスが崩れるから、そういったものの接触を断てって言ってるのでは?成分のいい悪いではなく。肌にある菌が正常に動くのが健康な肌って考え方は私は納得しました。でも、高い化粧品買って美容できる方が今までの美容業界の洗脳を受けてた私には楽に感じてしまう…。牛田先生の美容法は日常のあらゆるものに神経質にならなきゃいけないから、アルコール除菌か当たり前だった私には結構大変かも。徐々に頑張ります。