遺伝子組換カイコヒト遺伝子組換ポリペプチド-47

ヒト型コラーゲン

ヒトコラーゲン

展示会シリーズ第二弾。

株式会社免疫生物研究所がヒト型コラーゲンで出ていました。

 

以前から気にはなっていたんですよね。

セラミドもヒト型がいいなら、コラーゲンもヒト型の方がよいわけで、

ヒト型コラーゲンの時代が来るのでは・・・?

と思っていましたが、大きな問題が!!

 

INCI名がなんと「遺伝子組換カイコヒト遺伝子組換ポリペプチド-47

INCI名とは、成分表示名、つまり商品に記載するやつですわ。


ヒトコラーゲンとか、ヒト型コラーゲンとか書けないのはともかく、

遺伝子組換の文字があるのはキツイです。

しかもなぜ強調するように2回も(汗)


カイコにヒトコラーゲン遺伝子を組み込み、

そのカイコはヒト型コラーゲンを含んだ繭を作ります。

ヒトコラーゲンの商業用は世界初であり、

特許技術でもあります。


髙い精製技術から、シルク由来のタンパク質は一切含まず、

100%ヒト型コラーゲンとなります。


「動物由来成分は一切含みません」

との謳い文句ではありますが、繭、つまりシルクってどんな扱いなんだろ?

ハチミツが動物由来か、植物由来かってのに似ているのかな?


そもそも、ヒトコラーゲンという時点で、

動物由来でないというのはナンセンスなような気もしないでもないわけですが・・・


ヒトのコラーゲンと全く同じものなので、

アレルギー反応が非常に出にくく、

安全性の高いコラーゲンとなっています。



そう、安全であることは間違いないわけなんですが、

もうイメージの問題ですよね。


EGF(ヒトオリゴペプチド)も遺伝子組換えで作られているのに、

そのことを気にする人は少なく、多くの製品に配合されています。

ただ、これはイチイチEGFは遺伝子組み換えで作られています、

なんてこと言ってないわけで・・・


ヒトポリペプチド


って感じだったら、結構大手でも採用されていたかもしれませんね。



これで、劇的な効果が期待できるなら、

表示の部分は敢えて目を瞑ることもできなくはないわけですが、

安全性のデータは豊富ですが、効果の部分のエビデンスが弱いです。


コラーゲンは基本、肌の表面に留まり、

保湿効果を発揮します。

肌に浸透して、肌のコラーゲンになることはないです。


つまり、ヒト型コラーゲンも、ヒト型だからと言って、

浸透するわけではありませんし、肌のコラーゲンとなるわけでもないです。


ヒトコラーゲンと言いたいがために、

普通のコラーゲンよりも遥かに高い、

ヒトコラーゲンを使う必要性を感じるかどうかってとこですね。

そして遺伝子組換の文字がパッケージに載るというリスクもあります。


ペプチド化して、浸透するようになってれば、

もしかしたら、もしかするかもしれませんが、

色々とハードルが高い原料ですな・・・