イソフラボンについて

女性ホルモン様物質 イソフラボン

大豆イソフラボン

ヒトの体には約80種類のホルモンが存在すると言われます。

ホルモンとは、微量で高い生理活性のあるタンパク質のことで、

代表的なホルモンは女性ホルモン。

 

この女性ホルモンは、

・若さを保つ

・体を守る

・女性らしさを作る

 

とされます。

 

若さを保つというのは、

骨やコラーゲン合成をはじめ、

体を作る現場監督的な仕事をします。

 

コラーゲンをつくる材料があっても、

それを作る大工さん(酵素)がいても、

それを指揮する現場監督がいないと

コラーゲンは作られません。

 

女性ホルモンは、そういった役目を担うわけです。

 

女性が男性に比べて、急激に老け込む場合が多いのは、

女性ホルモンの減少が急激であり、60代では

女性ホルモン量は男女逆転してしまいます。

 

体を守るというのは、

免疫の働きを高め、感染型の病気になりにくくしてくれます。

 

妊娠中は風邪を引きにくくなります。

妊娠中の女性ホルモンは急激に増えます。

 

また、女の子の赤ちゃんは風邪を引きにくいとも言われます。

 

女性らしさをつくるとは、

女性らしい丸みをおびたからだは、

女性ホルモンの影響です。

 

ニューハーフの方は、女性ホルモンを注射することで、

体つきが変わってくるのはご存じの通りです。

 

 

女性にとっては女性ホルモンの不足は避けたいわけで、

豆乳を飲んだり、意識的に大豆製品を食べたり、

大豆イソフラボンをサプリで摂取したりと、するわけです。

 


サプリメントの大豆イソフラボンは、

摂取上限が設けられており、

アグリコン換算で30mgとされます。

 

アグリコンとは、通常イソフラボンは配糖体、

糖がくっ付いた状態で存在します。

グルコシルセラミドと同じようなもんですわ。

 

この糖をとった状態がアグリコンというわけです。

人はこの糖をはずす酵素を持っていませんが、

腸内細菌が糖の部分だけを食べてくれるので、

アグリコンとなり、体内に吸収されます。

 

日本人は昔から大豆を頻繁に食べてきているので、

腸にイソフラボンを分解する腸内細菌が存在していますが、

残念ながら、その恩恵を受けれない人も、いるといえば、います。

 

イソフラボンで最も活性の高い、エクオールを作れる

人は日本人の半分くらいとも言われます。

 

 

このイソフラボンの上限設定のおかげで、

大豆イソフラボンを使った場合、

アグリコン換算量を分析し、それを記載しなければなりません。

 

これが超めんどくさい。

 

そのせいで、大豆イソフラボンの市場での使用量が

大幅に減ったことはいうまでもないわけです。

 

当然、原料メーカーは行政に文句をいいました。

この上限値の根拠はなんぞやってね。

 

これが凄くザックリな決め方で、

食事からのイソフラボン量は個人差がありますが、

これなら問題にならないんじゃね?

という数値を決めた上限にもってきたといわれます。

 

ま、行政の立場はもともとサプリは効果がないとするわけで、

上限を設ける事態、ダブルスタンダードなわけですがね。

 

昔から日本人は豆食ってきているわけで、

本来は問題にはならないんですがね。

豆乳200mlに40mgくらい取れちゃいますからね。

 

また、腸内細菌次第で、全く意味がない場合もありますし。

 

 

ただ、注意が必要なのは、大豆イソフラボン以外の

女性ホルモン様物質。

 

代表的なのがプエラリアエキス

バストアップのサプリには欠かせない原料です。

 

これ、取りすぎると問題でてきます。

プエラリアはタイから輸入しているのですが、

タイでは100mgを上限としています。

 

しかしながら、日本では特に上限は決められていません。

参考までに、1000mg摂取すると、生理止まります。

 

また、子宮がん、乳がんのリスクが高まる恐れがあるともいわれます。

 

 

レッドクローバーは更年期障害には非常に有効ではあるのですが、

これは使用には注意が必要です。

 

4種類のイソフラボンが含まれており、

この力はなんと、大豆イソフラボンの10倍!

 

原料としては40~50%くらいイソフラボンなので、

大豆イソフラボンの上限値を参考にするなら、

摂取量は10mgくらいにしとくべきものなのかな?

 

もちろん、こちらにも上限は設けられていません。

 

日本国内ではあまり流通していないので、

取扱いを止めちゃう商社さんが多いので、

なかなかお目にかかれない原料です。

 

ですから、取るとすると、海外から個人輸入する形になると思います。

ただ、海外規格なので、使用量を守ると取りすぎになるので

注意してください。

 

チェストツリーはちょっと特殊で、

イソフラボンは女性ホルモンのなかでもエストロゲンに近い働きをします。

チェストツリーはエストロゲンではなく、プロゲステロン様作用を

持った物質を含みます。

 

エストロゲンとプロゲステロンは拮抗しますので、

エストロゲンが過剰な場合は、ホルモンバランスをとり、

症状の改善が期待されます。

 

ただ、エストロゲンが少ないところへぶち込むと、

えらい事になるので注意してください。

 

ホルモンは微量で効果を出すため、

ホルモン様物質の原料は、確かに効果が高いです。

 

ただ、取扱は注意が必要です。