万能油と呼ばれるボラ―ジオイル

γ-リノレン酸を高含有する希少油

ボラ―ジオイル

ボラ―ジオイルとは?

ムラサキ科の植物で、ハーブの一種。

初夏に青い花を咲かせます。

 

和名はルリジサ(瑠璃萵苣)瑠璃色の花をつけることに由来しています。

ヨーロッパでは形状からスターフラワーとも呼ばれています。

 

花言葉は「心を刺激する」

ヨーロッパでは強壮剤効果があるとされ、

実際にアドレナリンの上昇がみられ、抗うつ効果が確認されています。

 

その種子から抽出したオイルが、

ボラ―ジオイルというわけです。

 

無味無臭でサラッと肌に浸透します。

角質層下まで浸透すると言われていますが、

実際のところは良くわかりません。

 

このボラ―ジオイルの最大の特徴は、

ビタミンFとも呼ばれるγ-リノレン酸を多く含むことで注目されています。

 

 

γ-リノレン酸って何?

ω6系に分類される脂肪酸で、

プロスタグランジンE1というホルモンを作るのに欠かせない成分で、

血糖値を下げたり、血管を拡張したり、アレルギー反応を緩和する、

女性ホルモンのバランスを整えるなどなど、健康維持には欠かせない

成分です。

 

ただ、γ-リノレン酸は体内でリノール酸から転換して

作ることができるので、必須ってわけではありません。

 

このγ-リノレン酸は非常に珍しく、

有名どころでいえば、月見草油に多く含まれていることが知られていますが、

ボラージオイルはなんと月見草油の約3倍、γ-リノレン酸を含んでいると言われます。

 

γ-リノレン酸の化粧品への応用

ボラ―ジオイルを塗布することで皮膚炎や湿疹などの

皮膚障害と炎症の治療や予防に非常に効果があること が、

動物と人の実験で確認されています。

 

あらかじめマウスの皮膚にボリジ油を塗布しておくと、

通常実験的に炎症を起こす方法では炎症が起きなかったそうです。

 

また、ヒト試験でも乾燥肌などの改善にも効果があったといわれます。

 

塗布しても、経口投与しても、同じ結果がでることから、

塗布しても体内へ入って作用するのでは・・・
と言われています。

 

これがボラ―ジオイルは角質層下へ浸透するとの根拠となっています。

 

ただ、健康な人の肌にはほとんど変化をもたらさないとも言われ、

その理由は、体内でリノール酸からの変換が正常に行われている

から、敢えてγ-リノレン酸を必要としていないからではないか、とも言われます。

 

逆に言えば、γ-リノレン酸で効果が得られる人は、

慢性的にγ-リノレン酸が足りてない可能性があり、

欠かせない成分になりうるわけです。