オールインワンの本当のところ

オールインワン市場の裏側

そもそも、多過ぎだった訳です

化粧品は昔から大手メーカーが牽引してきたわけですが、

1つの流れとして、ニーズ毎に商品をつくり、

商品数を増やすことで、顧客単価を上げていったわけです。

 

シワにはこれ、シミにはこれ、透明感が欲しいならこれ・・・

現状もそんな感じで、販売員のおねーさんに、

あれもこれもと勧められるというのを

あなたも1度は経験しているのではないでしょうか?

 

そうなると、数が増え過ぎて、

面倒だな・・・と思う反面、

やめたら老けてしまうのではないか、

といった恐怖感から止められないという

状況に陥るわけです。

 

 

「1つでいい」というのはパラダイムシフトだったのです

オールインワンというアイテムは、

何か特別に成分が濃縮されているとか、

特別な技術が導入されているとか、

 

そんなことはありません。

 

今まで売られていた化粧品と大差はありません。

 

なぜ、これほど流行り、定着したのかというと、

パラダイムシフトが起こったためです

 

今までは化粧品は種類別にあり、

複数使い分けなければならないと思い込んでいたところに、

 

1つでも大丈夫、という概念が生まれたからです。

 

 

それをやったのがご存じ、ドクターシーラボなんですが、

大手メーカーに切り込んでいくにあたり、

大手メーカーとは別の発想で展開する必要がありました。

 

当時はオールインワンは、他の商品の売り上げを切り捨てることに

なると考えられてきました。

 

いや、大手はそもそも、そんな発想すらなかったはずです。

 

「面倒」というニーズと一致して、

爆発的に流行ることになりました。

 

 

このオールインワンの業績は、

消費者は、1度、たくさんの種類を使うことをストップできたこと

にあると個人的には思っています。

 

「これ1個ですべてこなせる」

というのは、時間の短縮と経済的な削減できるので、

非常に魅力的なコピーでした。

(今でこそ、ありふれたコピーになってしまいましたが)

 

そして、多くの方が試したわけです。

 

もちろん、1個で充分だったという人もいるでしょうが、

大半は物足りなかったはずです。

 

それでも一旦、それ1つにしてみた、ということに

大きな意味があったのです。

 

 

回りくどい言い方でしたね。

簡単にいえば、恐怖感から使っていたけど、

止めても大丈夫だったというのに気づけたってことです。

 

 

オールインワン市場の現状

化粧品業界へ新規参入する場合、

オールインワンジェルが一番多いわけですが、

 

その理由は

①1アイテムで済むので、製造コスト、在庫リスクを軽減できる

②販促を1アイテムに絞れるので、軌道に乗せやすい

③オールインワンは普通の化粧品より良さ気に感じる

 

といったところでしょうか。

 

しかしながら、オールインワンを本当に1つで大丈夫、

と認識している人が、現状多くはないです。

 

そーいうジャンル、という認識がほとんどではないでしょうか?

 

オールインワンジェルを使っていても、

よその化粧水を使う・・・とか、

化粧下地は別に・・・とかね。

 

その結果、ライン使いが当たり前とされてきたのが、

メーカーバラバラで、気に入ったものをチョイスするという

選択肢ができました。

 

 

まあ、簡単にいえば、消費者が賢くなったってことです。

それと同時に、選ぶ目をもたなきゃいけない時代にもなった

ともいえるかもしれません。

 

 

【関連記事】

オールインワンジェルのモロモロって何?

ナチュセラライト、オールインワン用に書き換えてみた

某オールインワンゲルのチラシにビックリ!(笑)