スキンケアと治療の境界線

化粧品への過信は?!

皮膚科医が考えるスキンケアとは、

落ち着いているけど完治していない肌の状態を悪化させないようにするもの

なんだそうです。

 

皮膚の治療は対処療法であるため、

症状自体を改善することはできますが、

 

完全に治りきったとは言い切れない状態

がそれなりに続くそうです。

 

その状況を維持し、完治の方向へ持っていく

治療のサポートするもの、との位置づけなんだとか。

 

病的な状態←治療が必要

 

まだ正常ではない状態←スキンケアが必要

 

正常な状態←スキンケアで現状維持

 

当たり前といえば、当たり前のことなんですが、

病的な状態を化粧品が何とかしてくれる、

何とかしてくれるものがある、と信じている人は多いのも事実です。

 

稀にではありますが、弊社でも

「このクリームを塗れば、すぐに肌がキレイになる」

と思われている人がいます。

 

残念ながら、そのような魔法のクリームではありません。

仮にそこまで効かせようと思ったら、強力なステロイドを

しっかり入れてやるしかないです。

 (逆にいえば、ステロイドを入れれば、魔法のようなに効くんですけどね)

 

 

『美しさ』『保つ』のがスキンケアならば、

まずは美しくなければいけない・・・わけです。

 

皮膚に病的な症状があるのならば、

まずはその病気を治すことが必要であると

皮膚科では考えるわけです。

 

アトピーを例に挙げると、

非常に弱いステロイドをダラダラ長く塗るよりも、

強いステロイドで一旦キレイにして、

あとは徹底的に保湿する方法を取るそうです。

 

 

 

ここで落とし穴になるのが

化粧品を変えて合わないと感じるとき

 

こういった経験は誰にでもあると思います。

「化粧品を変えたら、肌にトラブルがでた」

 

確かに合わない成分があって、

肌トラブルにつながる場合もありますが、

多くの場合は、元々悪かったためであり、

化粧品が原因ではないのです。

 

そもそも、なぜ化粧品を変えようと思ったのでしょう?

使っていた化粧品で肌が改善されなかったからではないでしょうか?

つまり、化粧品の効果が落ちたのではなく、

肌の状態が以前よりも悪くなっているわけです。

 

肌の状態が戻れば、合わないと思った化粧品でも

合うようになることがほとんどなんだそうです。

 

・・・まあ、戻らないから困っているわけなんですけどね。

 

あくまで、皮膚科の意見ですが、

実際、そう思う時も正直あります。

 

ま、それを言うことはありませんけどね。