セラミド メモ書き

セラミドについて、再度ページを整理するためのメモ書きです

少しセラミドについての記事を整理しなきゃな~

ということで、ちょっと自分の頭を整理するための記事です。

 

①天然セラミドについて

天然セラミドは、植物セラミドと馬セラミドに分けられます。

どちらもグルコシルセラミドで、セラミドに糖が結合した状態です。

 

セラミドとして働くためには、この糖を切り離さなければ

ならないのですが、皮膚にはこのような酵素を持たないので、

(皮膚は排泄器官ですので、当たり前ですが)

そのセラミドがお肌になることは皆無です。

 

もしかしたら、常在菌により代謝される可能性がありますが、

ヒト型でないセラミドですから、本来のセラミドと比べると

見劣りすると思われます。

天然ヒト型セラミドと植物セラミドの比較

このグラフを見ると、天然ヒト型セラミドが凄いように見えますが、

正直な話、植物セラミドがほとんど機能していないだけ・・・です。

 

植物セラミドも保湿効果はあります。

ブランクと比較すれば、有意差はでますが、

セラミドとして見ると、見劣りします。

植物セラミドはあくまで、グルコシルセラミドであって、

セラミドではないわけですから。

 

馬セラミドは糖セラミドですが、

ガラクトシルセラミドと呼ばれるもので、

植物セラミドのグルコシルセラミドとは性質がちゃいます。

 

馬の脊髄から抽出します。

セラミドは皮膚以外にも、体のあらゆるところに

存在します。特に神経系に深く関与しているので、

当然脊髄にも多くのセラミドが存在します。

 

ただし、皮膚のセラミドは特殊で、

長鎖脂肪酸の割合が非常に多いです(50%以上)

 

これは、他の組織にはないものです。

ですので、馬の脊髄から抽出されるガラクトシルセラミド

を構成する脂肪酸は短いものです。

 

これも直接セラミドになることはありません。

糖セラミドなので。

また、ヒト型ではありませんから、たとえ常在菌に

代謝されても、セラミドとしての機能は期待できません。

 

しかしながら、ガラクトシルセラミドは、

塗布によるセラミド合成の促進が確認されています。

ですので、セラミド合成促進剤としての効果はあります。

文献

 

セラミド合成を促進するものは、

ガラクトシルセラミド以外に、ナイアシン、ビタミンCなどがあります。

ライス何とかもその類です。

 

馬セラミドが人に近いという話

合成のヒト型セラミドのほうが近いに決まっていますが、

合成は1種類に対し、馬セラミドは複数のセラミドを含んでいる

とのことで、より人に近いということです。

 

残念ながら、複数のセラミドを含んでいたとしても、

糖を取り除かないと意味がありません。

(セラミドですらない状態)

 

仮に糖を取り除けたとしても、

短鎖脂肪酸のセラミドなので(神経由来だから)、

バリア機能改善効果では無意味どころか、

マイナスになりかねません。

長鎖脂肪酸

ちなみに天然ヒト型セラミドは約60%が長鎖脂肪酸のセラミド。

 

②セラミドの種類

11タイプ、342種類は

花王さんのデータを参照してます。

 

未だに7種類と言われているのは・・・謎です。

働きを解明できているものが7までってことなのかもしれません。

また、古い教科書には6種類となっているので、それを参考にしている

のかもしれません。

 

 

③天然型

合成セラミドのこと。

天然だと勘違いしている人は非常に多い。

(わざと誤認させたいという意図はある)

 

作り方は、酵母にスフィンゴミエリンを作らせて、

その、スフィンゴミエリンを含む水溶液中に、

水と混和する極性有機溶媒下でスフィンゴミエリナーゼ

作用させ、セラミドを回収といったものです。

 

ちなみに分子式は同じでも、

構造が違う異性体があり、これの除去が

されている、いないで品質に差がでます。

 

安い合成セラミドは異性体を多く含み、

バリア性の改善作用はありません。

 

④食べるセラミド

セラミドは食べても意味がないというのが、

あまりにも無知であるといえます。

 

経口摂取での論文は、サプリの原料では

一番多いくらい。

 

そもそも、食べ物から我々の体はできているわけで。