相反する情報

注目されるには、人と違うことをいうのが一番早いのさ

健康、美容に関する情報は、

確かな物なんてほとんどなくて、

コロコロ言っていることが変わります。

 

ぶっちゃけ、科学的な証明とかしてるわけじゃないですからね。

 

ただ、根本的には流行っていることを

反対のことを言って注目されたい・・・

 

もしくはその情報が不利益な存在が、

意図して反対のことを言い出す・・・

 

ということで、情報は混迷を極めるわけです。

 

例えば、です。

「牛乳」

体にいいと思います?悪いと思います?

 

元々は、体にいいとされていました。

豊富なタンパク質とカルシウムが取れ、

背を伸ばしたければ牛乳飲めって感じでした。

ですから、学校給食でも牛乳が出ます(出てた?)。

 

しかし、牛乳は体に悪いというのが、

今のところ優性な意見になりつつあります。

 

その根拠としては、

牛乳アレルギーの存在です。

 

牛乳に含まれる乳糖を分解するためには、

ラクターゼという酵素が必要です。

 

これがないと、牛乳の中の乳糖が分解できず、

お腹がゴロゴロいうわけです。

 

通常、誰でも赤ちゃんのころは

ラクターゼを持っています。

乳で育つんだから、当たり前です。

 

しかし、これは徐々に減っていきます。

 

なぜかというと、乳を飲む期間は決まっていて、

大きくなったら不要になるからです。本来なら。

 

それはどの哺乳類にも共通しています。

大きくなって乳を飲むのは人間だけです。

 

というのが1つの理由。

 

もう1つがカルシウムパラドックス。

牛乳の利点はカルシウムの吸収率がとても高いこと。

 

ただ、吸収が良すぎて、

血中のカルシウムが高くなり、

それを下げるために体が働きます。

 

結果、血中カルシウムが減り、

それを補うために骨からカルシウムを

作るため、牛乳を飲み過ぎると骨が脆くなる、

ともいわれます。

 

まあ、成長期であれば問題はないとは思いますが、

骨を作るホルモンである女性ホルモンが減少している

なら、そうのようなことが起こりえるかもしれません。

 

 

で、そんなこと言われたら、

牛乳を売っている人たちは迷惑するわけです。

 

で、牛乳否定説をさらに否定する情報を流すわけです。

 

 

さて、常識を否定することは、

人々の注目を浴びます。

まあ、簡単にいえば、儲かるわけですよ。

 

たとえば

「買ってはいけない」シリーズ。

オススメできない商品を集めた本です。

結構売れています。

 

で、そのアンチとして

「買ってはいけないは買ってはいけない」

という本が出ています。

 

最近でいけば、

「医者に殺されない47の心得」のアンチとして、

「医療否定本に殺されない48の真実」

という本があります。

 

残念ながら、否定の否定はインパクトが非常に薄いです。

売れているものに便乗している感が満載ですからね。

アイデアが薄い。

 

 

まあ、ここまで来ると、何を信じていいのか分からなくなるわけですが・・・

 

結局は、同じことを別の面から見ただけの話なんです。

総合的にみれば、どちらも正しいでしょうし、

どちらも正しくはないのかもしれません。

 

明確な試験によるデータがあるわけでもないし、

大掛かりな統計学でもありません。

 

1つの主張であり、真実の1面である、

という見方が健全かと思われます。

 

何を信じるか、

ほとんど宗教と変わらないわけですよ。