白斑問題・・・クローズアップ現代の内容が絶望すぎた件

ロドデノール

デリケートな問題なので、

正直触れたくはない話です。

 

昨日、白斑問題について、

NHKのクローズアップ現代で特集してました。

 

「なぜ、ここまで被害が拡大したのか?」

そんなテーマで話は終始進行してました。

 

うちの嫁もロドデノール入りの化粧水を使って、

見事に白斑になってます。

幸か不幸か、使用後目が異常に腫れたので、

長期服用したわけではないので、症状としては

まあ、軽い方ですわ。

 

ですので、他人事ではないんですけど、

クローズアップ現代で放送された内容が、

ちょっと残酷すぎるものでした。

 

内容をザックリまとめた内容の記事なので、

被害者の方は精神的負担になる内容になるかも

しれませんので、この先は読まないほうが

いいかもしれません。

現状、被害報告は11000人。

うち症状の確認が済んだものが8000人。

症状の重い方々が3300人。

 

某石鹸の10倍の被害報告ですわ。

 

「やめれば、そのうち治る人が多い」

そう主張を何度も繰り返していますが・・・

 

白斑部の細胞を見てみると、

色素細胞が消失していることが

確認されたそうです。

 

本来、ロドデノールの謳っている効果は、

色素細胞で作られるメラニン色素の生成を

抑制するというもの。

 

ロドデノール単体であれば、

細胞に何ら異常を起こしませんが・・・

 

ある条件下が重なると、

毒性が付加され、細胞が死んでしまうとのこと。

 

 

その条件は『紫外線』

 

紫外線により、色素細胞でメラニンを生成するため

チロシナーゼという酵素が発生します。

 

この酵素とロドデノールが反応すると

何かしらの毒性が発生し、色素細胞を

死に追いやるのではないか?

 

との見解でした。

 

通常の細胞であれば、再生するのでしょうが、

色素細胞は神経堤由来。

つまり神経細胞に近い存在といえます。

 

髪が黒いのもメラニン色素のおかげ。

白髪になった毛が再び黒くなるのがむずかしいのと

同様、一度死んだ色素細胞を再生させるのは

非常に困難であると推測されます。

 

死滅する細胞にムラがあるため、

白斑になるわけです。

白くなった部分では、メラニンを作れないので、

日焼けをすると、さらに差が激しくなります。

 

つまり、端的にいうと

ずっと治らないかもしれない、とのこと。

 

専門家曰く、自然に治る可能性は、

全体の20%くらいだとか・・・

しかも、現段階では有効な治療法は

研究中とのこと。

 

さらに衝撃の事実が・・・

 

ロドデノールは、ラズベリーケトンを元に

開発されたのだとか。

ラズベリーケトン
ラズベリーケトン
ロドデノール
ロドデノール

先っちょの酸素に水素をくっつけた

これだけの違いです。

 

ラズベリーケトンとは、ラズベリーから取れる

香り成分であり、一時、脂肪の燃焼を促進すると

いうことで、ダイエットサプリが作られたことがあります。

 

感覚的には、懐かしい・・・って感じです。

 

今では滅多にお目にかからないですけどね。

 

で、これを製造している工場員が、

白斑の被害にあっていたとか。

20年以上前のことです。

 

しかも、完全な回復はしていないとの

ことも分かっていたとか。

 

つまり、白斑が起こる可能性は

もともと非常に高かったわけです。

 

ロドデノールが体内で、何らかの酵素により、

還元されたら、ラズベリーケトンになるわけです。

ラズベリーケトンが白斑を引き起こすのであらば、

体内でラズベリーケトンになったものが、

悪さをする可能性は・・・

 

非常に高いと素人でも分かりそうです。

 

さらに、ライン使いによる、

ロドデノールの重複により、

高濃度のロドデノールに肌を晒され、

日中、紫外線を浴びれば、

 

白斑のリスクは劇的に高まったわけなのですが、

当然、メーカー側はそれを推奨。

 

これも被害拡大の要因だったと言われます。

 

さらに、医師からの警告を

メーカーにかなり早い段階で送ったそうです。

 

不可逆性の白斑になる恐れありと

 

そんなこんなで、メーカーの責任を追及

するような内容でした。

 

後は、チャック機関、

医薬品医療機器総合機構や

厚生省の薬事食品審議会などの

対応のまずさ指摘していましたが、

 

NHKですから、国への批判を

まあ露骨にできるわけはないので、

その辺の話はちょこっとでしたが。

 

いずれにしろ・・・

まだまだ拗れる問題であることは、

間違いないでしょうね・・・