保湿力の試験 それはダメでしょ?

数字のマジックですね。

保湿力が最も高い成分はセラミドであるわけですが、

その中でも最も高いのが素肌セラミドなわけです。

 

しかし、実験次第では、なんとでもなるんですよね・・・

 

とある某社の広告ですが、

 

セラミドの約15倍の保湿力!!

 

というキャッチコピーを見つけました。 

なんとも聞き捨てならない話ですが、

 

そのグラフを見ると

セラミド<コラーゲン<ヒアルロン酸(+チョメチョメ)

でした。

 

セラミドよりもコラーゲンのほうが保湿力が高いと

いうデータになってたわけです。

 

で、ここにはトリックがあります。

数字を大きく見せるためのトリックがね。

 

 

通常、保湿力を見るのに、

最初の状態を100として、

どれだけ水分が逃げたかで、

数値を出していきます。

 

当然、人の肌でやるわけですが、

 

この実験はろ紙、つまり紙の水分蒸散を

比較したものだったわけです。

 

そうなると、分子量が多ければ多いほど、

水の蒸散を防げます。

 

もしくは油で膜を張るとかね。

 

セラミドは水を挟み込んで、初めて機能するわけなので、

セラミドが働ける環境下でない状況では、無意味です。

 

 

人の肌でやった場合は、おそらく逆の状況になるでしょう。

 

 

このような数字のマジックは、

この業界では当たりまえです。

 

データを出すのは、お金かかります。

 

100万~1000万くらい。

 

役に立たないデータがでてきたら、

困るわけです。

 

使えるデータが必要なのです。

 

そのために、色々と工夫を凝らしているわけなので、

決して悪いというつもりはありません。

 

むしろ、うちのセラミドもそれくらい気を回して、

データを作ってくれれば、使えるデータになった

のですが・・・

(バカ正直にやってくれますからね~)