ガラクトシルセラミド

ガラクトシルセラミドはセラミドを増やす

ちょっと面白い文献を見つけたので、

シェアしておきます。

 

内容は、ガラクトシルセラミドを塗布すると、

肌のセラミドが優位に増えた、という話です。

 

通常、糖セラミドとして、グルコシルセラミドが

よく出てきますが、

 

これは、セラミドにグルコースが結合したものです。

 

一方、ガラクシルトセラミドは、

セラミドにガラクトースが結合したものです。

 

糖の種類が異なると思ってもらえればいいです。

 

このガラクトシルセラミドをネズミの皮膚に塗布したところ、

表皮と角質層の間で、β-グルコセレブロシターゼの

活性が上がったそうです

 

この現象は、セラミドやグルコシルセラミドでは

起きなかったそうです。

 

β-グルコセレブロシターゼは

セラミドから糖を切り離す酵素です。

 

ようするに、体内でセラミド合成が

活性かされたということです。

 

 

そして、ガラクトシルセラミドを塗布した場合は、

角質層にセラミドが有意に増加したとのこと。

 

グルコシルセラミドでは増加はしなかったわけです。

(当然、セラミドを塗れば、有意にセラミドは増加するのですが)

 

ここで1つ、謎が解けたわけです。

 

ガラクトシルセラミドは神経系に多く分布するセラミドです。

神経系から抽出しているセラミドは、

馬セラミドしかないわけです。

 

今まで情報がなさ過ぎているうえ、

適当なことをいっている場合が多かったので、

馬セラミドに関しては否定的でしたが、

 

ガラクトシルセラミドの効果があるのかもしれません。

 

馬セラミドが効果があるのは、

動物だから人に近いと理由ではなく、

(ガラクトシルセラミドがあるなら、むしろ全然肌に関係ない)

 

天然だからという理由でもなく、

(実験は合成品)

 

セラミドが複合的に含まれているからでもなく、

(糖セラミドなので、複合的かどうかは?です)

 

ガラクトシルセラミドにより、セラミド合成が活性化

された故に・・・ということなのでしょう。

 

そのメカニズムは不明なのですが、

 

ガラクトシルセラミドが、セラミドに変換されるのではなく、

何らかの刺激になり、セラミド合成酵素が活性化され、

結果、セラミドが増える・・・

 

ライスパワーNo.11に近い作用であると思われます。

 

なんだかちょっと、スッキリした感じです。