「経皮毒!?日用品が毒になる!!」

本棚から引っ張り出してきた

「皮膚から、あなたの体は置かされている!」

というキャッチで始まる本です。

 

日東書院というところからで、

薬学博士2人の共著になってます。

 

いや~、懐かしい・・・

重宝したな~

 

これが独り歩きしているなんて、

夢にも思いませんでしたわ。

 

皮膚から吸収するってことはあります。

ニコチンのパッチ、心臓病の薬のニトログリセリンなど、

皮膚から血液まで届ける薬の処方ですね。

 

界面活性剤は分子量が小さく、肌の膜を壊して

浸透することが前提に書かれていますが、

その根拠となるデータは皆無です。

 

一応、こんなんもありましたので、参考までに。

界面活性剤のヒト健康影響および環境影響に関するリスク評価

 

ここで知っておいて欲しい前提があり、

「否定する側」は、それを証明する資金もありませんし、

する気もさらさらありません。

不安さえ煽れればOKですから。

 

逆に「肯定する側」は、それなりに力があるわけです。

だからターゲットにされるわけですからね。

「否定派」の意見を否定する実験なりをする資金があり、

目障りと思えば、やっちゃうわけです。

 

しかし、当然、公平性が担保されるわけではないので、

100%信用できるデータではないわけです。

(改竄なんて日常茶飯事ですから)

 

ですから、基本的には答えが出ない問題なわけなんです。

 

具体例を挙げると

「ダイオキシン」すげー問題になりましたよね?

今、騒ぐ人います?

 

ダイオキシンという物質は、非常に毒性が高いです。

しかしながら、問題になるほどの量は全然発生していない、

との見解で議論の幕引きが行われました。

 

ダイオキシンの恐怖を煽って、商売をする人がいたので、

不安に拍車がかかったわけですが、

 

「毒性はない」とのデータを鵜呑みにするのも、

如何なもんか?っといった感じです。

 

 

入るかどうかは別問題ですは、

肌というより、常在菌への影響はあるみたいです。

界面活性剤の皮膚常在菌への影響

 

この論文も面白い

皮膚洗浄方法の角層バリア機能に及ぼす影響について

要約すると、適度な洗浄は有効であるが、

回数、擦るという行為も考慮せよ、といった感じ。

 

まあ、話を経皮毒に戻しますが、

こんな都市伝説聞いたことありませんか?

 

「羊水が泡立っている、シャンプーの匂いがする」

 

あ、これ都市伝説です。

 

羊水が濁る、汚れるということはあります。

胎児がストレスで糞をすることで、濁ります。

当然、普通の事ではないので、何かしらの

悪影響が出る可能性があります。

 

この話に尾ひれがついたのが、

シャンプーの・・・という話につながります。

 

 

実体験をされた方は、いないんじゃないでしょうか?

 

友達の友達が・・・

友達の知り合いが・・・

 

といった、都市伝説特有の言い回しがあるはずです。

 

実際、産婦人科の先生に聞いてみると早いかもです。

「そんなことあるんですか?」って。

 

不安を煽るのは、一番人を動かす方法です。

ヒトの行動は快楽を得るためか、苦痛を避けるための

どちらかです。(極論ですが)

 

そして、苦痛を避けるためのほうが、

はるかに行動の動機になりえます。

(進化の過程で、リスクを避けてきたものが

進化して、残っているわけですからね)

 

購買動機としては、非常にやりやすいわけです。

 

また、この種の不安は感染しやすいんです。

これを読んでいるあなたも、感染していたから

調べているのではないでしょうか?

 

警鈴を鳴らすのは大事なことです。

そういったリスクがあるかもしれない、

ということは知っておく必要がありますが、

 

そこのビジネスが絡んでくると、

ちょっと行き過ぎてしまいます。

 

「今あるもの全部捨てて、全部うちのにしなさい」

というのはどうなの?と。

 

誰か忘れましたが、こんなことを言っていた人がいました。

「我々は壮大な人体実験の場に身を置いている」

 

今までなかったものを、次々と生み出しているわけですから。

 

きっと、安全か危険かが確定するのは、

ずっとずっと未来の話なんでしょう。

それが、『沈黙の春』のようになっている

可能性もあるのかもしれませんが・・・

 

ただ、業者の策略にまんまとはまって、

無駄なストレスを抱える必要もないのでは?