化粧品業界あれこれ

ナリス化粧品は細胞核の形態を保持する核ラミナの繊維異常を改善する成分 として豆乳発酵液を発見したとの発表をしました。 核ラミナとは何ぞやって話ですが、 細胞の中心にある核の核膜の内側に格子状に張り巡らせれているもので、 核の形状を維持するほか、DNAの修復、細胞分裂、転写、翻訳、アポトーシス等々 に関わってきているといわれます。...

「よく毛髪補修には加水分解(ケラチン,コラーゲン)といいますが、 植物エキスやローヤルゼリーには同等の補修効果はないんですか? 髪を構成するアミノ酸とかなら、植物エキスにも含まれてますよね?」 ってなご質問をいただきました。 正直何がいいたいのかわかりかねますが、 順番に説明していこうと思います。 まず、髪って何って話をしますと、...
ビタミンDは紫外線を浴びることで体の中で勝手に合成されるもので、 不足するということはほぼないという認識でした。 しかし、昨今は紫外線が「諸悪の根源」との扱いで、 日焼け止めをしっかり塗り、極力露出を抑え、紫外線を浴びないよう な生活が習慣化されています。 また、ビタミンCの人気は衰えることを知らず、...

シワ改善の医薬部外品が認められたニールワンを使った商品は 一瞬で500億円の売り上げを叩き出したといわれます。 それに続けと資生堂から純粋レチノールがシワ改善の有効成分と して登録、大ヒット商品となっています。 また、レチノールブームの火付け役となりました。 ニールワンはポーラの独占、レチノールは扱いが非常に難しく、...
香料には天然香料と合成香料があり、天然香料は精油と呼ばれるものになります。 合成香料は石油系が主ではありますが、天然由来のもの、発酵法で作られた 物などがあります。こちらはまとめて香料と表記されます。 天然だから安全、合成だから危険というわけではなく、 精油も高濃度であれば刺激物となり、肌荒れの原因になることもあります。...
マルチビタミンのサプリメントってあるじゃん? もっとも売れているサプリなんですが、 化粧品にもあってもよいかなーなんて。 マルチビタミン謳ってる化粧品もあるんですけど、 レチノール、ナイアシンアミド、ビタミンC誘導体が 入っているだけなんですよね。 もっと本格的なやつがあってもよいのではないかと。...
以前、こんな記事書いたんですよ。 最強の医薬部外品(妄想)
ちょっと面白い研究発表があったのでご紹介を。 日本メナード化粧品と藤田医科大学と共同で、10~80代を対象に 皮膚の老化細胞の個数について解析しました。 その結果、30歳頃から皮膚の老化細胞の数が増え始め、 その後、蓄積が加速していくことを明らかにしました。 老化すれば老化細胞が増えるのは当たり前じゃん?...

レチノールとヘキシルレゾルシノールを組み合わせることで より深く皮膚に浸透させることが可能となるってことで特許が取られている のですが・・・ ヘキシルレゾルシノールってのはちょっと前にひと悶着あった成分なんよ。 ヘキシルレゾルシノールとは殺菌剤の一種です。 チロシナーゼ阻害効果もあり、美白成分としても扱われます。...

日本メナード化粧品が安定化ビタミンE誘導体(VEP-M)がコラーゲンの 減少を抑制することを見出しており、それをシワ改善の部外品の新規原料 として登録したそうな。 dl-α-トコフェリルリン酸ナトリウムMはおそらくは、 トコフェリルリン酸Naのことになると思われます。 安定性を高め、水、油どちらにも溶解する両親性をもった ビタミンE誘導体となります。...

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