化粧品業界あれこれ

「新生児でも使える化粧品はありますか?」とのご質問がありました。 結論からいうと、ありません。 赤ちゃんでも使えるってな感じのコピーがありますが、 そこに新生児は含まれません。 新生児の定義は生後28日までを指します。 それ以降1~2歳くらいまでは乳児と呼ばれます。 乳離れするまでは乳児と呼ぶこともあります。...
花王の研究発表がありました。 内容はオートファジーの乱れが肌の乱れに直結するってことを明らかにし、 オートファジーを活性化させる植物エキスを見出したというもの。 オートファジーとは自食作用のことで、 不要になったタンパク質、古くなった細胞、損傷した細胞などなど、 不要になったものを分解して、それを資源として再利用するという...

中国の話なんですけども、とある化粧品を使っていたら、 体調を壊して流産までした、調べたら基準値の34万倍の 水銀が検出されたってな話をネット記事で見ました。 最初、嘘やろ!?と思いましたが、意外に化粧品の水銀問題って 近年もまだあるみたい。 水銀は常温で液体の唯一の金属で、子供のころは体温計に使われていましたが、...
日々、新しい化粧品原料が誕生しているわけですが、 新しい原料が製品に使われるってのは稀です。 まあ、これはサプリのほうでも同じなんですが、 その辺の話をしていこうかと思います。 そもそも論ではありますが、新原料って世の中に認知されていないわけですよ。 折角入れても、その原料が如何に優れているかってのは消費者は知る由もないわけです。...
界面活性剤って悪者扱いされることが多々あるわけですが、 今回のはだいぶ変わっているというか・・・ 「PEG系界面活性剤は製造過程でダイオキシンが発生するから 使っている化粧品は使うべきでない」 との主張をしている輩がおるんだとか。 PEG(ポリエチレングリコール)の重合体で、 図のnの部分に入る数字、つまり繰り返しの数で、性質が異なります。...

ソイオイルがエラスチンを増やす! と謳っている商品がありまして・・・ ソイオイルとはそのまま大豆油のことなんですが、 大豆油にエラスチンを増やす効果なんてあったっけ? と思ったわけです。 2009年にJohnson&Johnsonの研究結果で、ソイオイルが酵素であるエラスターゼの活動を 阻害することにより、エラスチン含有量を増加させることを発見したってことを...
とある美白美容液の広告を見たんですが・・・ 今時ここまでヒドイのは久々に見た気がします。 なんやかんやで厳しい世の中ですからね。 おそらく医薬部外品なら何かいても大丈夫と 思っているのかもしれませんね。 実際問題、医薬部外品で広告云々、薬事云々って 行政指導が入るのは稀です。 まあ、明らかな嘘を羅列して解説していきたいと思います。...
洗顔料でよく使われるクレイ。 これは汚れを吸着させる目的で配合されます。 クレイなどの吸着成分をウリとする洗顔料は 通常はできるだけシンプルな作りになっています。 なぜか? 理由は美容成分を入れても吸着成分が吸着してしまうから。 例えるなら消臭剤に香料をいれるようなもんです。 香りがつくわけないですし、香ってたら消臭できてないやんってね。...
ヒト神経幹細胞培養液15%+ヒト脂肪幹細胞培液15% 両方合わせて30%の高濃度配合!ってな謳い文句の商品があったんですよ。 ヒト幹細胞培養液って滅茶苦茶高価な原料なんですよ。 なので1%も配合していれば十分頑張っているわけですが、 30%も配合ってやべーな・・・ と思ったのですが、表示成分を確認すると、 それらしいものが一切見当たらない。...
高濃度、高配合って、何とか法で表記はNGなんですよ。 景表法だったかな? まあ、高濃度ってのが優良誤認になるからなんですけど、 高い、低いはあくまで比較対象があっての話であり、 他社商品との比較になってダメってのもあります。 じゃあ、他社ではなくて自社ならよいだろうってことで、 高濃度に注釈で当社比と入れればよいって考え方もあるわけです。...

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