合成ポリマーについて

合成ポリマーの影響?

引き続き、『ウソをつく化粧品』からの内容です。

合成ポリマーを嫌がるお客様が多いな~という認識で、

何がどう悪いのか、そもそも、何が原因でそういわれるのか、

知りませんでした。


これも界面活性剤と同様、『化粧品毒性判定事典』の影響だったのかな?


「合成ポリマー=ビニール」というイメージがありますが、

そう思ってしまうような書き方がされています。

(意図的かは知りません)


界面活性剤でバリア壊す⇒保湿成分入れる⇒ビニールでフタする

そんな筋書なんでしょう。


こちらも間違ったイメージを持ったまま信じている人がいるので、

皮膚が呼吸できなくなるとか、顔にビニールを塗るなんて信じられない

みたいなことを言う人もいます。

(もう、完全に手のひらで踊らされているな・・・うちら)


さて、どのような主張かというと、

水溶性の合成ポリマーは化粧品に溶け込んでおり、

水分が蒸発することで、肌にビニールのような膜をつくります。

そもそも、ポリマーは高分子なため、肌に浸透しません。

当然、肌の表面に残り、薄い被膜を合成します。


肌内部にしっかり保水して、それが出ていかないように、

しっかり蓋をするわけです。


そうすることで、皮膚は水分で膨らみ、ハリがでるようになり、

小じわも目立たなく、潤いがでるそうです。


じゃあ、いいじゃん!

と思うかもしれませんが、

この被膜は皮脂の必要性を奪います。

結果、皮脂の分泌が滞ります。

「使わないなら、他所にまわすよ?」ということで、

皮脂の足らない肌になるのです。


そして、その化粧品を使わないと、途端に乾燥し、シワがでてくるのだとか。


でも、ご安心を。

またポリマーで蓋をすれば、すべて解決します。

まあ、ずっと使い続ける必要はでてきますが・・・


といった内容が書かれていました。


すべてを鵜呑みにするわけではありませんが、

なんとなく、なるほどな~と思う部分もあります。


最近、こんな話を聞きました。

今まで使っていた化粧品を変えたら、

2、3日でシワが出てきて、乾燥するようになった。

でも、元に戻したら、元に戻った・・・


最初に聞いたときは、

「んな、バカな・・・」

と思いましたが、仮に上記のポリマー説が本当なら、

起こり得るのかな~なんてね。


まあ、実際にそうなるには、相当な量の合成ポリマーが含まれているものを

使い続けた極端な例だと思います。

通常、ポリマーは粘性を出すため、もしくは消泡剤に使われるもので、

0.2、0.3%程度の配合で済むはずです。


リフトアップ効果を出したり、肌をなめらかに使用とすると

もっと多く使う必要がでてくるかもしれませんが。



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