珍しい原料がなかなか使われない理由

新原料が採用されない原因

日々、新しい化粧品原料が誕生しているわけですが、

新しい原料が製品に使われるってのは稀です。

まあ、これはサプリのほうでも同じなんですが、

その辺の話をしていこうかと思います。

 

 

そもそも論ではありますが、新原料って世の中に認知されていないわけですよ。

折角入れても、その原料が如何に優れているかってのは消費者は知る由もないわけです。

薬機法の関係で、その説明もできないので、伝えようがない。

 

どんなに素晴らしい効果があろうとも、それを使うことで得られる

購買訴求力は実に微々たるものなわけさ。

 

販社としては、あんまり使う意味がないんです。

もちろん、効果があるものを作りたいという想いがないとはいいませんが、

それよりも優先されることがあるってわけ。

 

まあ、そういう前提があるのですが、それ以上に社会のしくみ的に

新原料が採用されにくいようになっています。

 

まずは大手企業の場合。

大手には黙ってても原料メーカーから売り込みがやってきます。

しかしながら、決定権を持っている人物にはそう簡単には会えません。

だいたいは開発部の誰かが対応することになると思います。

運よく展示会で名刺交換することができて、アポを取るわけです。

 

当然、お偉いさんがわざわざ展示会に足を運ぶってのは稀です。

担当者には決定権ある人物なわけがないんです。

売り込みをしたところで、そこで握りつぶされなかったとしても、

その上司、部の長と決定権があるとこまで、どれだけ登る必要が

あるのか・・・

 

売り上げに大きく貢献できるものでない限り、

その原料を採用しようとは、まあならんわけよ。

 

また、品質管理部的なものがあると思うんですが、

まあそこがうるさいわけよ。

大手であればあるほど、ここの権限は強い傾向にあります。

新しい原料を使いたいとなると、そこにお伺いを立てないといけない。

で、なんやかんやケチがついて使えないわけ。

EGF(オリゴペプチド-1)とか割と見る原料でも大手はほぼ使ってないのは、

その辺が影響しているといわれています。

 

 

次はOEMメーカーの場合。

中小零細は自前の工場なんてもってないので、OEMメーカーにお願いしています。

そもそも新原料を使いたいってな話は少ないわけ。

なぜなら、新原料の情報を販社はもってないし、大手のように案内があるわけでもない。

 

まあ、仮に展示会に足を運んで、これはすごい!と惚れ込んだ原料があったとします。

(とはいえ、原料の良し悪しを判断できる人材はそうそういないです)

これを使った製品を作りたいとOEMに依頼するわけですが、

当然OEMメーカーはその原料を持っていませんので、新規に購入する必要があります。

 

だいたいミニマムロットは1kgなので、1kg購入する必要がありますが、

これを丸っと使い切ることはないです。

たとえば100g使用するとして、900g残るわけです。

本来なら、100g分が原価に反映されるはずですが、

残念ながら1000g、つまり購入した金額が丸々原価に反映されます。

 

例えば10万円で購入して、使用分、ここでは100gしか請求しなければ、

900g分はOEMメーカーが負担していることになります。

まあ、そんなバカな話はないので、当然の措置ではあるわけ。

結果、原価が爆上がりします。

 

ここで、諦めればいいのですが、販売価格を上げて売ろうとすれば、

適正価格ではなくなるので、まあ売るのが大変になるでしょう。

 

そんなわけで、新規原料ってのはOEMメーカーも嫌がるわけよ。

在庫を管理するのも超大変ですしね。

 

というわけで、ナイアシンアミドだのレチノールだのビタミンCだの

トレンドを追うような感じの製品群ができあがるわけよ。

 

おいおい、それは何番煎じなんだって商品が売れるわけないとは思うんですが、

社会のしくみとして、しょうがない部分があるというお話でした。

 

 

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