もっと詳しく プロテオグリカン

プロテオグリカンについてのウンチク

プロテオグリカンとは、糖タンパクの一種です。

タンパク質と糖でできているわけですが、

一定の結合様式があり、独特な構造をとっています(上図参照)。

 

平成16年から18年度の三年間、文部科学省の「都市エリア産学官連携促進事業」

の1つとして、弘前大学、株式会社角弘によって進められた事業です。

青森市も関わっていたかな・・・

 

サケの鼻軟骨から高純度、低コストに大量精製する世界初の技術を開発に成功。

日・米・露で製造特許を持っています。

(第4219974号、第8153769号、第2401849号)

 

で、現在の製造しているのがバイオマテックジャパン社にあり、

販売権を持っているのが一丸ファルコスになります。

化粧品原料は一丸ファルコスのプロテオグリカンIPC(1%品)を

使っているところなので、プロテオグリカンといえば一丸って感じです。

 

厳密にいうと、プロテオグリカンには種類が色々あるそうなんですが、

現状、原料供給されて市場に出回っているのは、これだけです。

ですので、この原料についての話になります。

 

 

プロテオグリカンって何から取るの?

サケの鼻の軟骨から抽出しています。

サケ頭部にある鼻軟骨(氷頭)は、青森県などでは「氷頭なます」という郷土料理として、

正月の祝い膳として食べられています。

しかしながら、加工の過程で廃棄されることが多くなり、それを有効活用しようとして、

プロテオグリカンの精製に着手したということらしいです。

グルコサミンもカニの甲羅をなんとかできないものか・・・というところから始まったものなので、

こういった原料は意外に多いです。天然ヒト型セラミドもそうですね。

 

この鼻軟骨を集めて、精製したものは白い粉末状のものになります。

 

 

プロテオグリカンの効果(化粧品原料)

ヒアルロン酸よりも高い保湿効果

よく言われるのが、ヒアルロン酸との比較。

ヒアルロン酸と比較して、130%の保水力があるそうな。

ただ、一丸の試験だと、ヒアルロン酸と同等というデータになっています。

(一丸のデータは謙虚すぎますからね・・・)

少なくともヒアルロン酸と同等かそれ以上はあるのは間違いありませんが。

 

ただ、乾燥下ではヒアルロン酸よりも水分の放出量が少ないので、

その点も考慮すればヒアルロン酸よりも優れているといえます。

 

もちろん、使用量によっては覆せるくらいの差ですが、

プロテオグリカンもヒアルロン酸も化粧品原料は1%品が主流で、

価格も差はないですから、どうせならプロテオグリカンのほうがいいかな?

使うならね。

 

 

EGF様作用

in vitroの実験ではありますが、1mg/mlの濃度、

つまり、0.1%の濃度でEGFと同じくらいの作用があるってことですね。

まあ、この効果を出すためにはプロテオグリカンIPC10%で入れないと

いけませんけどね~

まあ、1オーダー下でも十分EGF様作用はありますので、

プロテオグリカンを謳っているところは、最低原料として1%は入っているかと。

 

あとは、ヒアルロン酸、コラーゲンの生成をアップします。

これはプロテオグリカンIPC1%でEGFと同じくらいの効果になります。

 

EGFと全く同じとはいいませんが、

似たような作用は期待できるかな?

コスト的なものを考慮すると、こちらに軍配があがるかな?

安全性とかも、まあ、こっちのほうが無難かなー

 

ちなみに、EGFと同じように、角質層下へと浸透できる大きさではないので、

in vitroと同じレベルでの効果は期待できません。

あるかないかでいえば、ありますが、かなり穏やかな作用です。

 

 

実は原液を塗布したデータもありますが、劇的な変化をもたらすわけではないみたい。

肌の潤いと皮脂量が比較的変化があるかな?くらい。

 

面白いのが、塗布しても経口でも、データがほとんど変わらないってことかな?

 

また、肌の弾力性アップとか、美白効果も期待できるので、

なかなか欲張りな原料ではあります。

効果は劇的ってわけではないですが、マルチに作用すると思ってもらえればいいかな?

 

 

プロテオグリカンのサプリ

個人的な認識は、美容サプリの原料というより、

関節商材の原料って感じです。

 

もちろん、飲んでも塗布と同等の効果はあるといわれます。

 

正直、プロテオグリカンをメインで関節系のサプリを作るところはないです。

あっても稀です。

理由はコストがかかり過ぎて、プロテオグリカンをメインにはおけないんです。

さらに、コストをかけたからといって、劇的な効果は期待できないんです。

 

なら、グルコサミンやNアセでいいんじゃね?

って話になります。

 

そのため、サブとして、そっと添えられるケースが多いです。

 

効果としては、軟骨への分化を促進、

軟骨の石灰化抑制効果などあるので、

その辺を謳うことで、差別化するのかな?

(まあ、実際は謳えませんが)

 

希少成分で、高価な原料ってのもセールスポイントになってくるかな。

 

 

で、このプロテオグリカン。体のいたるところに存在しているのですが、

食事からなかなか摂取できないんだそうな。

 

消化の際に分解されてしまうので、

プロテオグリカンとしては摂取できず、

体で再合成するしかないとかなんとか・・・

 

じゃあ、サプリも意味なくね?

とも思わなくはないですが・・・・

 

一応、美容とか関節とか、目的をもって飲まれるとは思いますが、

サプリもマルチな働きをするので、作用は弱いです。

 

個人的には特化した原料のほうが好きではありますが、

プロテオグリカンって語呂は好きです(笑)

 

オールインワンとかのメインで使われるのが正しい使い方かな~

 

ポストコラーゲン、ポストヒアルロン酸といわれていますが、

今後も使用量は増えていくのかなーとは思われます。

 

 

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