セラミド高濃度配合!

セラミド高濃度とはどのくらいから?

高濃度とか高配合ってのは、なんとか法に抵触するらしくて

使えない表現ではありますが、たまに見かけますよね・・・

「セラミド高濃度配合!」とか「セラミド高配合!」みたなの。

 

まあ、別にいいんです。

うちも言いたいなーとか、思ってないです。

(いや、ちょっとだけは・・・笑)

 

今回のテーマはセラミドの高濃度ってのは

どのくらいなのか?ということを掘り下げていこうかと思っています。

まあ、だからと言って、セラミド高濃度という表現は現実的に

できないんですけどねー

 

 

セラミドの最適濃度

そもそも、セラミドの最適濃度ってのはどのくらいなんでしょう?

各社、色々な意見はあるでしょうし、使う原料によっても変わってきます。

 

例えば、Skinmimicsはセラミドとして0.05%、

天然ヒト型セラミドは0.01%、

まあ、あとは使ってないからよくわからんですが、

だいたいこの辺の値になっていると思われます。

これはEvonik JapanのセラミドⅢの販促に使われたデータです。

セラミドⅢを0%、0.05%、0.5%配合したクリームを使ったときの肌の水分量が

どのように変化したかを示したものです。

(ブランクとして何もつけないってのもあります)

 

一目瞭然で、0.5%配合しているときのデータがいいわけですが、

0.05%でも効果があるってことで、たった0.05%いれるだけで、

コストもあまりかからないから、0.05%入れましょう!

というような営業を展開していたとか。

 

正直、このクリームはセラミドなしでも凄いのですが(笑)

 

あと、面白いのが、7日目で使用を中止、

その後の水分量の変化を見ていくと、

だんだん元に戻っていくんですよね。

 

まあ、クリームを一切塗らないって条件ですから、

こうなるのは当たり前といえば、そうなんですがね。

 

さてさて、このデータから何が言えるかというと、

セラミド3では、0.05%ではなく、0.5%のほうが最適濃度に近いってこと。

 

では、セラミド3を0.5%以上、例えば1%とか4%とか入れた場合、

さらに高い効果が得られるだろうか・・・?というのは当然の疑問。

セラミド2ならまだしも、セラミド3でのこの濃度はなかなか厳しいものがあります。

が、高い効果を得られるなら、入れるところも出てくるはず・・・

 

まあ、ぶっちゃけ、その辺のところを展示会でEvonikの社員の人に聞いてみました。

もちろん、営業の人なので、どこまでが正しい情報かは定かではないですがね。

曰く「それ以上の濃度でやっても結果が変わらないので、ムダなだけ」とのこと。

 

過去に色々試した結果、原料が勿体ないだけなので、

0.5%以上は行っていないそうな。

 

また、別の資料で0.2%、0.3%でのデータもあり、

これは0.5%と大差がないものでした。

(後でこの資料送ってくれるといってたのですが、送られてくることはなかったです(笑)

 

この辺のことから、セラミド単体での最適濃度は0.2~0.3%あたりなのではないか?

と個人的に推測していますが、いい線いってるとは思ってます。

 

 

これはSkinmimicsのデータですね。

Skinmimicsには約1%のセラミドが含まれています。

ですので、Skinmimics1%=セラミド0.01%、Skinmimics5%=セラミド0.05%というわけ。

 

Skinmimicsはセラミド1、2、3、6Ⅱ、9のセラミドプレミックスなわけですが、

セラミドの種類が増えれば効果が高まるってのは、経験則としてあると思います。

ただ、だからといって最適値が下がるかというと、そういうわけではないかなーと。

 

実は、Skinmimicsを10%使っているイカレた商品があります。

5%のものよりも、遥かにいいです。

 

これも個人的な推測ですが、可能であればSkinmimics20%が最適値、

つまり、セラミドとして0.2%が最適値となるのではないか?と。

 

 

まあ、あくまで推測。

ちゃんとした確証があるわけではないです。

ただ、頭打ちは必ずくるということですな。

 

 

 

 

セラミド濃度の最高値

最高値を取るというのは、肌への効果的な部分はさておき、

マーケティング的には効果は絶大です。

某大手の4%の牽制は非常に強力な一手でした。

 

まず、セラミドの濃度争いが起きませんでした。

(まあ、4.5%を出したところがありますが。いまはそこがセラミドの最高値ですね)

いや、うちは5%だ、6%だとならなかったので。。。

 

1つはコスト的な問題。一般的には0.01%とか、さらに低い値で扱うセラミド。

かりに0.01%だとすると400倍ですからね。

そこまでコストをかけて勝負しても、勝算が低い争いをしかけるのは、

普通しませんよね?

 

同時に、セラミドの濃度は非公開という立場を取るところが増えました。

やはり4%と比較されると、たとえ適正量だったとしても、

少ないと思われてしまいますからね。

 

まあ、それを逆手に公開していないのは微量しか入ってないからだ!

という暴論をゆるしてしまうことにもなるのですが。

 

 

ただ、はっきり言えるのは、

必要以上に入れているのであれば、高濃度っていってもいいような

気はしないではないです。誰も文句はいわないと思いますよ?

 

 

 

セラミド高濃度?

実際問題、セラミドの濃度は0.01%以下のところがほとんどだと思います。

別にセラミドをメインに入れているわけではない、ってところも多く、

セラミド云々すらいっていない商品もたくさんあります。

 

だから、別にそれが悪いというわけではないです。

まあ、セラミド云々を謳っているのであれば、

0.01%くらいは入れてほしいかな~とは思いますが・・・

 

まあ、セラミド配合しているすべての商品としてみれば、

0.01%入っていれば、多い部類に入ってくるので、

セラミド高濃度いえなくは・・・ないと思います。

 

 

最適値を0.2%とするなら、

それ以上を高濃度とする考え方もあるし、

最適値=最高値(効果の)とすれば、0.2%で

高濃度といってもいいかもしれません。

 

 

もしくは、国内最高濃度以外は高濃度を認めないって考え方を

する人もいるかもしれません。

 

 

同じ「高濃度」という言葉なのに、人によって捉え方はバラバラです。

だからこそ、便利な言葉ではあるのですが。

さてさて、あなたはどう思いますか?

 

 

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コメント: 1
  • #1

    山口真美子 (木曜日, 12 3月 2020 22:46)

    トゥベールのヒト型セラミド4.5%のミルクはかなり高配合ですよね?
    また、擬似セラミドとヒト型を混ぜた10%もありますが使うならどちらが良いですか?皮膚科医が擬似セラミドとヒト型セラミド双方に良い部分が有るからミックスだと良いと言われました。

    いろいろ教えてください!