イランイランフラワーエキス

CERT(セラミド輸送タンパク質)に作用する成分

シャネル リサーチ&テクノロジーが10年に渡って、細胞間脂質に関する研究を重ね、

セラミドを輸送するCERT(セラミド輸送タンパク質)が、重要な役割を担っている

ことに着目。

 

加齢とともにCERTの発現は低下し、細胞間脂質の組織バランスを乱し、

肌の水分保持とバリア機能が徐々に失われていくそうです。

 

イランラインの花にCERTに理想的に作用し、セラミド輸送のバランスを安定させることを見出し、

新有用成分「イランイラン フラワー エキス」の開発に至ったそうです。

 

肌のバリア機能を強化し、さらに角層のボリュームを増加させることで、

ふっくらとした表皮へと導くのだとか。

 

 

 

 

イランイランといえば、精油が有名。

エロい匂いで、催淫作用があるとかないとかで、

フェロモン系の商材にほぼ使われています。

 

イランイランは熱帯雨林に生息しているそうな。かなり背の高い木なんだとか。

香りの成分はアントラニル酸メチル 、リナロール、ゲラニオール酢酸、ベンジル安息香酸メチル

といわれますが、これらは揮発成分なので、ココで言われている

イランイランフラワーエキスの主成分は別にあると思われます。

 

 

精油はイランイラン花油に対し、

こちらはイランイランノキ花エキスという表示で、

保湿成分ってことになるそうな。

 

何アイテムかは、この原料名がでてくるので、

オリジナル原料ってわけではないみたいですが、

海外製品が多いので日本では流通していない原料かも・・・

 

 

さてさて、セラミド細胞内選択輸送タンパク質は、セラミドを小胞体からゴルジ体へ

特異的に輸送する分子として知られ、スフィンゴ脂質の合成過程で重要な機能を持つと考えられています。

 

しかしながら、CERT活性を欠損する培養細胞の解析では、グルコシルセラミドの量に変化はなく、

スフィンゴミエリンの量が低下する程度で顕著な異常が観察されなかったそうな。

マウスの実験ですが。

 

まあ、CERTノックアウトの個体はすぐに死んでしまうので、

生命維持には必須であるのは間違いないです。

 

確かに複雑だわ。

CERTは小胞体で合成されたセラミドをスフィンゴミエリンへの変換の場であるゴルジ体へと輸送する

ってことはわかるんですが、これが角質にどのような影響を与えるのかは

ちょっとイメージがわかないです。。。

 

 

まあ、実際に効果があれば、作用機上なんてどうでもいいんですけどね~

 

 

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