セラミド3%配合?

セラミド3%配合と謳っているのですが、どうしても計算が合わないんですよ・・・

かなりマイナーな商品なんですが、セラミド3%配合と謳っているので気になって調べてみました。

セラミドの種類は多いほうがよいとの考えで、セラミド1、2、6Ⅱを配合。

さらに植物セラミドも効果があると考えているようで、植物セラミドも配合しています。

 

成分

水、BG、グリセリン、(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー、 ヒアルロン酸Na、

シアノコバラミン、フラーレン、PVP、セラミド1、セラミド3、セラミド6Ⅱ、フィトスフィンゴシン、 コレステロール、

カルボマー、キサンタンガム、ラウロイル乳酸Na、スフィンゴ糖脂質(小麦胚芽由来)、グリチルリチン酸2K、

コメヌカスフィンゴ糖脂質、水添レシチン、リゾレシチン、PEG-60水添ヒマシ油、フェノキシエタノール

 

植物セラミドは小麦由来とコメ由来の2つ配合しています。

オリザ油化のデータではコメ由来が一番良くて、小麦由来はイマイチって感じなんです。

(まあ、都合のいいようなデータを集めたって見方もできますけど、植物セラミドを比較した試験って他にほとんどないんすよね)

 

それでも小麦セラミド(スフィンゴ糖脂質)にこだわったのは、肌への定着が一番いいからなんだとか(謎)

海外から輸入して、国内でナノ化処理をしているそうな。

まあ、どちらの植物セラミドも糖脂質ですから、セラミドに糖が結合したものです。

 

さてさて、セラミド3%を謳っているわけですが、市販では唯一なんだとか。

(それ以上配合されているものはありますが、3%は確かにないです笑)

 

成分表からセラミドが3%含まれているすると、いささか計算が合わないんですよね。

 

おそらく、ヒト型と植物セラミドすべて合算してってことだと思いますが、

まず、化粧品は1%以下は順不同でよいというルールがあります。

 

フラーレンはスポンジラジカルRを使っているので、

原料として、フラーレン0.03% PVP10% 

 

フラーレンとPVPが順位が逆転しています。

つまり、フラーレンからは順不同ってことは確定します。

 

ヒアルロン酸、シアノコバラミン(ビタミンB12)がどのくらい含まれているかも

気になるところではありますが、まあ今回は関係ないので保留しておきましょう。

ヒアルロン酸1%はかなり濃いです。

 

30gに1%ということは300mgか・・・

まあ、入れれないこともないか。

 

 

となると、セラミド1、セラミド3、セラミド6Ⅱ、スフィンゴ糖脂質、コメヌカスフィンゴ糖脂質を合わせて3%とすると、

すべて1%以下ということになります。

均等割りすると、0.6%ずつか・・・

 

まあ、セラミド1はバカみたいな価格なので、0.6%もいれたら原料原価だけで定価超えるのであり得ないわな。

 

おそらくセラミドプレミックスのSK-influx Vを使っていると思われます。

セラミド1、3、6Ⅱが入っていて、そのほかにフィトスフィンゴシン、コレステロール、カルボマー、ラウロイル乳酸Na、キサンタンガムが配合されているので間違いないかと。

 

で、この原料はセラミド1 0.001%、セラミド3 1% セラミド6Ⅱ 0.5%になります。

つまり、原液で1.5%ちょいってことです。

ラウロイル乳酸Naが10%なので、SK-influx Vが10%以上入っていることはないです。

まあ、仮に9%配合したとしましょうか。

その場合、セラミド1 0.00009%、セラミド3 0.09% セラミド6Ⅱ 0.045%

セラミドの合計は0.135%ちょいとなります。

 

となるとですよ。

 

残りの植物セラミドで2.865%を補わなくてはいけなくなり、

結果としてどちらか、もしくはどちらも1%を超えるわけです。

 

もうこうなると、結論は1つしかないですわ。

 

セラミド原料として3%配合しているってこと。

それがセラミドプレミックスなのか、植物セラミドなのか、

合わせてなのかはわかりません。

 

となると、SK-influx Vが9%ということもないわけで、

3%以下ってことになりますね。

 

3%でセラミド0.045%か。

まあ、推奨濃度は3~5%くらいですから、悪い数字ではないです。

 

 

・・・みたいな感じでセラミドの濃度を推測しています(笑)

 

おそらくは、植物セラミドの原料が多くなっており、

セラミドとしてはそこまでの濃度はないのではないかな?

そこは作り手しか知り得ませんので、あくまで推測ですが。

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