唐辛子の満腹作用

実は胃腸が荒れるから・・・というオチ(笑)

辛いものって、どうも食欲を増進するってイメージなんですが・・・

唐辛子のカプサイシンにダイエット効果があるそうです。

 

カプサイシンを多くとると、食欲が抑制されて、

結果としてダイエットできる云々。

 

もしかして、カプサイシンが満腹中枢を刺激し、

満腹ホルモンが分泌されるのではないか?

といった仮説の下、とある実験が行われました。

 

研究チームは、カプサイシン摂取による

満腹感と、胃腸症状消化管ホルモン(GLP-1とPYY)の血中濃度との関連を調べました。

 

消化管ホルモンは、食事を摂ると腸から分泌される、食欲を調整するホルモン。

そのうち、グルカゴン様ペプチド(GLP-1)とペプチドYY(PYY)は食欲を抑え、

満腹感を高めるとされています。

まあ、満腹ホルモンといえるものです。

 

健康で正常体重の若者13人を対象者とし、以下の2つのグループにランダムに分けました。

鼻から十二指腸まで入れたチューブで、

  • カプサイシン1.5mgを摂取するグループ
  • プラセボ(生理食塩水)を摂取するグループ

摂取後に、満腹感、胃腸症状、GLP-1とPYYの血中濃度を2つのグループ間で比較しました。

 

うーん、なかなかシュールな絵面ですね・・・

 

 

で、結果として、カプサイシンは消化管ホルモンへの影響はなく、

食欲が抑えられるのは胃腸が荒れるからなんだそうです。

胃腸が「痛いっす、もう食べ物いれないで!」というので、

食欲が抑えられるのだそうで・・・

 

まあ、そもそもカプサイシンで食欲が抑制されるってこと自体が

初耳だったので、ふーん、という内容ではあるのですが。

 

ちなみにカプサイシンは唐辛子に0.02~0.2%くらい。

つまり、1.5mgのカプサイシンを取ろうと思ったら

唐辛子7.5g~0.75g 多いんだか少ないんだか、よくわからんですな。

カプサイシンが多いほど、辛いです。

 

辛さってのは味覚ではなく、刺激です。

世の中には辛いの平気という人がいます。

ココイチで5辛以上を平気で食べる人とかね。

 

その差は納得のいく答えというものはまだ出ていませんが、

1つの説によると、辛さ=刺激(痛み)であり、

その限界値を超えると刺激を緩和するために

βエンドロフィンが分泌されるそうです。

 

まあ、快楽ホルモンの一種ですから、

また辛いものを食べたくなり、食べる頻度が増すそうです。

ただ、その頻度が増すと、体が「この刺激は無視しても問題ない」と

判断し、辛さに対して鈍感になるそうです。

 

平たく言えば、「慣れ」なんだそうです。

 

まあ、でも刺激物ですから、胃腸をはじめ、内臓にはダメージがあるので、

ほどほどにしてくださいね。

 

 

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