セラミドについて

最近のセラミド関連記事について

語りつくしている感もあるので、重複する部分がいくつかあるかもしれません。

ただ、ちょっと気になる記事がチラホラあったので、ちょっと語っておこうかと。

 

数年前はアフィリエイトの関係上、天然セラミド推しが激しかったわけですが、

さすがに今は天然セラミドが一番いいってのはマイノリティになってます。

が、最近こんな内容の記事を見かけました。

 


グルコシルセラミドは角質細胞同士を密着させ、細胞内の保水機能の改善や、

水分の蒸発を抑えるバリア機能の改善に効果が期待できることが分かっています。

 

グルコシルセラミドとは?という内容の記事でしたが、

これ、明らかにセラミドと混同してますよ?

 

まず、グルコシルセラミドについてですが、

簡単にいうと、セラミドに糖が結合したもの。

グルコシルセラミドはグルコースが結合しているもので、

単糖であればセレブロシドとも呼ばれます。

(まあ、売られているものは、たいていは単糖なんですけどね。)

 

セラミドの前駆物質です。

 

角質細胞同士を密着させ~というのはセラミドのことです。

グルコシルセラミドにそのような効果はないです。

 

まず、グルコシルセラミドは水溶性。

セラミドは水にも油にも溶けにくいです。

物性が全然違います。

残念ながらグルコシルセラミドがセラミドと同じような働きはありません。

 

また、植物由来のグルコシルセラミドは非ヒト型です。

糖を外したとしても、肌のセラミドにはなり得ません。

 

保湿効果はありますが、天然ヒト型セラミドの1/15くらいになります。

 

 

と、これは化粧品での話で、サプリメントで取る場合は話が違います。

サプリメントでグルコシルセラミドを摂取すると、体内で分解、吸収され、

体内でヒト型のグルコシルセラミドに再合成されます。

まあ、これが直接的に肌のセラミドになるわけではなく、

これがセラミド合成の引き金となり、結果として肌のセラミドが増えることになります。

 

 

続いて、

肌のセラミドで最も割合を占めるのがセラミド2である。

セラミド2が保湿力が最も高いセラミドである。

 

まあ、セラミド2を推したいわけですね。

まず、セラミド2が肌に占める割合ですが、

まあ、こんな感じ。嘘ではないけど・・・圧倒的に多いわけではないです。

割合としてあ1/5なわけっすからね。

 

また、年齢で激減するのは3と6です。

セラミド2は年齢とともに減少傾向にあるのも確かではありますが。

 

で、セラミド2が最も保湿力が高いというのはどこ情報なんでしょ?

色々調べてみましたが、私の検索スキルでは見つけれませんでした。

(知っている人は是非ご教授願えますか?)

 

ただ、もしセラミド2がセラミドの種類の中で一番であるなら・・・

某製薬メーカーの圧倒的勝利で終わっているはずです。

まあ、2、3社頑張って同じくらい入れているところもありますが。

 

しかも、近年バージョンアップして、

セラミド1とセラミド3を追加しています。

 

セラミドの中でもセラミド2は価格は安いので、

使いやすいといのは間違いないんですけどね。

 

おそらく、最適濃度(効果の最大値達する最低濃度)は1~2%の間くらいだと思われます。

セラミド3とセラミド6Ⅱでそんな結果になってましたから。

まあ、セラミド高濃度の謳い文句の効果はかなりのものですから、

多く入れるに越したことはないという事情もあるので、経済効果的には最適濃度ではないのかも。

 

まあ、効けば理屈なんてなんでもいいんですけどね~

 

 

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