機能性表示食品

やっぱりお金かかるのね

機能性表示食品というのは、4月にサプリメントの規制緩和でできたもの。

ちょっと調べてみました。


まず、今までのは特定保健用食品(トクホ)と栄養機能食品。

これらがどのようなものかをおさらい。


トクホは消費者庁が認可したもので、通すためには多大な時間とお金を必要とします。

概算ですが3000万~1億円くらいかかるそうで。


そして、文言が一字一句決められており、それに従わなければなりません。



栄養機能食品はビタミン、ミネラルのどれかが規定量入っていれば、

それに対して、一定の効果効能を謳えるというもの。

こちらは申請も何もいりません。

こちらも文言が決められているので、それに従い書くことになります。



機能性表示食品はというと、消費者庁に申請が必要であるのは変わりません。

ただ、消費者庁で審査するわけではなく、書類を出して登録すると言った感じです。

(短時間で申請が通るということ)

そして、必要なエビデンスを自分で取る必要はなく、どこかから拾ってこればいいので、

試験代が必要ありません。


たとえば、難消化デキストリンはトクホを取っている企業があります。

そのデータを流用することが可能なわけなんです。


個人でもできないわけではありませんが、非常に難しいです。

なんせ提出書類が電話帳くらいになりますから。


で、代行してもらうことになるのですが、

1件、300万円が相場だそうです。


しかしながら、トクホと比べれば時間もお金も圧倒的にかからないわけです。

しかも、使える文言はトクホより広いうえ、もっと食い込んだ表現が可能なのです。


極論をいえば、トクホを取るメリットが1つもない。

圧倒的に機能性表示食品のほうが優位。


具体的に例えると、ノンアルコールビールでトクホを取っている「サッポロ+」は

「糖の吸収をおだやかにする」と書いてあり、

一方でアサヒのノンアルコールビール「スタイルバランス」は

「食事の脂肪の吸収を抑える」「食事の糖分の吸収を抑える」

となっています。


対象になっているのはどちらも難消化性デキストリン(食物繊維)なわけです。


時間とコストを何十倍かけているにもかかわらず、

トクホの方が表現が穏やかなわけです。


そして致命的なのが、時間の差。

この両者を飲み比べると、時間の差をはっきりと感じることができます。

サッポロ+は一昔前のノンアルコールビールの味なのです。



さらに、栄養機能食品はビタミン、ミネラルに限られていましたが、

エビデンスや安全性が証明できるようなら、どんな原料でも申請可能です。


セラミドやグルコサミンなどもすでに申請されていますので、

300万円の投資が苦にならないところは、どんどん出してくることになるかな?


当然大手企業中心になってくることでしょう。

中小零細にはさらにキツイ現状が待ち受けているわけです。


大手は機能性をどんどん表示できるようになり、

零細は規制強化でどんどん何もいえなくなるわけです。

なかなか絶望的な状況ですな~


200万でやれないこともないけど、

(※代行しますよ~)

うーん・・・・

サプリ市場はもう無理かもな~