アレルギー反応を抑えるメカニズムを解明

喘息、皮膚アレルギーの新たな治療薬開発に期待!?

アレルギーに関しては、次々に色々と解明されています。

そのたびに新薬ができるか!?との期待が高まるわけですが、

薬なんて10年スパンでできてくるようなものですからね・・・

この研究が本格的に生かされ、薬になるのはずっと先にはなるのでしょう。


発表は大阪大学 大学院医学系研究科 感染症・免疫学講座

免疫学フロンティア研究センターの竹田教授らのグループ。

(記事ネタはこちら


仕組みは前の記事とほとんど同じ。

炎症性腸疾患にはセラミドがよいらしい

ATPがマスト細胞と好塩基球を活性化させ、

炎症物質を出しまくるというもの。

ここでは、マスト細胞自身がATPを放出し、

さらに悪化すると考えています。


結論をいえば、ATPを分解する酵素の活性を高めることで、

アレルギーを改善できるというもの。


ATP分解酵素を活性化させる、

もしくはATPとマスト細胞の接触を遮断する、

などの薬の開発が進むことになると思われます。


アレルギーにATPが深く関わっているというのが、

ちょっと意外だな~と。


C6H12O6(ブドウ糖)+6O2(酸素)+38ADP(アデノシン2リン酸)+38P(リン酸)

→6CO2(二酸化炭素)+H2O(水)+38ATP(アデノシン3リン酸)


学校で出てくるATPって、呼吸の時の話のときくらいですからね。

クエン酸回路とか個人的には好きでした(笑)


このATPはいわゆるエネルギーで、

我々が食事し、呼吸をするのは、このATPを作るためなんです。


なくてはならないATPが、このような炎症の引き金になるのは、

不思議といえば、不思議な話。


エネルギー源なんだから摂取したら

元気になりそうじょないですが?


今のところ、ATPを直接的に補充するサプリメントはありません。

間接的に増やす・・・と謳っている商品はないこともないですが、

言っていることがよくわからない場合が多いです。


医薬品成分としてATPナトリウムというのがありますが、

血管を拡張することで、偏頭痛、めまいなどの改善薬として処方されるそうです。

作用は弱いが副作用も少ないので、よく使われるとか。



またATP(アデノシン3リン酸)を使った化粧品は存在します。

ATPを活性化させるような原料もあったと思います。

お肌にエネルギー補充することで、肌の細胞が元気になって・・・

ということでしょうが、炎症を促進するとなると・・・・


おそらく、マスト細胞までは辿り着かないから問題はない・・・のかな?



これとは別に、大塚製薬からでているAMP(アデノシン1リン酸)は

肌細胞のエネルギー代謝を活性化するとして、お肌の若返りを助けるとのこと。

※M(モノ)、D(ジ)、T(トリ)はそれぞれ、1、2、3を意味します。

つまり、AMPはリン酸が1個ってことです。



現状ではATPは補うもの、という感じですが、

これをきっかけに、ATPを抑えるような薬がでてくるのかな~