白髪の原因も紫外線!?
加齢の象徴の1つといっても過言ではない「白髪」
白髪が増えるメカニズムについては近年ようやくわかってきました。
キーワードになるのが、ここ最近よく聞くようになった幹細胞。
幹細胞はすべての細胞のもとになる細胞で、自分自身を無限に複製できる能力(自己複製)と、
特殊な機能を持つ細胞へと分化する能力(多分化)を持っています。
一度分化したものは、通常幹細胞になることはない、不可逆的な変化なのです。
が、それをしようとの試みがiPS細胞やSTAP細胞なわけです。
まあ、それはともかく、毛嚢にある色素幹細胞がメラニン色素をつくる色素細胞
へと分化することで、黒い髪の毛ができるわけです。
で、色素幹細胞は紫外線などにより、DNAに損傷を受けると、
自己複製でなくなります。
DNAがエラーした状態で増え続けるのはガン細胞ですから、
通常はDNAにエラーがあれば、増えることができません。
その結果、色素細胞へ分化できず、色素細胞が枯渇し、
メラニンが作れず、白くなるというわけです。
もちろん、加齢により色素幹細胞が減ってしまうということはあると思いますが、
紫外線を防ぐことは、白髪の予防になるという可能性が高いです。
肌を白くするために紫外線を防ぐわけですが、
髪を黒くするために紫外線を防ぐってのは、なんだか不思議な感じもしますね(笑)
つまり、外出時に帽子をかぶる、日傘をするという行為は、
白髪の予防に一役買うということです。
じゃあ、若いころはなんで平気なのか?と。
子どもの頃は肌が真っ黒になるほど、紫外線を浴びても、
白髪になることはないです。
そこにはもう1つの仕組みがあるそうで、
幹細胞の量を管理している遺伝子があり、
失われた幹細胞を補てんするように働いているそうです。
この機能が低下するに従い、幹細胞の補てんがおろそかになり、
チラホラと白髪が増えていくそうです。
年齢を重ねるほど、物理的に紫外線を防ぐ必要があるってなわけです。
完全に白髪を予防するには、紫外線を防いで幹細胞の減少を食い止めるとともに、
幹細胞を管理するほうのケアが必要になるわけですが、
将来的には可能となるのかも・・・しれませんね。
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