エクオール

久々のサプリ市場をにぎわせているエクオール

『世界一受けたい授業』という番組で取り上げられたエクオール

ここまで瞬発的な動きがある商品は久々ですな。


検査キットとエクオール配合サプリ『エクエル』がバカ売れなんだとか。

まあ、相当の販促費をぶっこんできてるんでしょうからね。。。


にしても、動きが取れないGWに仕掛けるとは考えたものですね。



さて、エクオールとは何ぞや?

簡単に言ってしまうと、イソフラボンの凄いやつ。

スーパーイソフラボンとでもいっておくかな?


エクオールとは?

大豆にはダイゼイン、ゲニステイン、グリシテイン

3種類のイソフラボンが含まれています。


女性ホルモン作用としては、ゲニステインが最も高く、

正直、これが色々作用するってわけ。

ただ、イソフラボン全体の10~20%程度で、

半分以上はダイゼインになります。

そのダイゼインの作用は非常に弱く、グリシテインに関してはほとんどないといわれます。


つまり、イソフラボンとして30mg取ったとしても、有効なイソフラボンは

多く見積もっても6mgということになります。



ところが、腸内細菌によって効果の弱いダイゼインが

非常に活性の高いエクオールに変化することが分かっています。

そして、すべての人がエクオールを作れるわけではないということも。


というわけで、まずはエクオールを体内で作れるかしらべてみよう~

という商売をしかけるわけです。


日本人は50%近くは体内でエクオールを作れるそうです。

豆を多く食べる文化によるところが大きいようです。



仮にエクオールが体内で作れなくとも、

大豆製品を摂取することに意味がないわけではありません。

ゲニステインが含まれているわけですから、

ヒトよりもちょっと多めにとれば解決する問題。

面倒ならイソフラボンのサプリを取ればよいだけ。


ただ、ゲニステインは作用が強すぎるとして、

あえてゲニステインの割合を減らし、ダイゼインを高含有に

することを推奨するものも見受けられます。


まあ、ダイゼインが腸内細菌により強力なイソフラボンに変化なんて

想像だにしていなかったでしょうね(笑)


イソフラボンとしての作用は女性ホルモンの1/500~1/1000程度と言われます。

ですから、イソフラボンには副作用などない、という人もいます。

さらには抗がん作用もあるとさえ言われます。


女性ホルモンの過剰により乳ガンや子宮ガンのリスクが高まると

いうことが知られていますが、イソフラボンの摂取がガンのリスクを

高めるというのは、正直なところ、議論の決着はついていません。


そして、エクオールという新規の物質も、

人体にどのような影響があるかも未知数。

短期的に見れば良い事尽くめですが、

長期摂取がどのような結果を招くはは不透明なわけです。


ともあれ、美容意識の高い女性にとっては

見過ごすことのできない成分ではありますよね。


目じりのシワについてのデータですが、

上からプラセボ、エクオール10mg/日摂取、

エクオール30mg/日摂取を最初と3ヵ月後を比較したもの。


10mgでは若干シワが薄くなり、30mgでは明らかに薄くなっています。


流石にここまでの変化を見せられるとね・・・

シワ対策の化粧品原料でもここまでの結果がでてるのは

見たことがないです。


こんな結果が出るなら、30mg取りたいと思うのが普通ですが、

エクオール配合サプリのエクエルの1日の摂取量はなぜか10mgを推奨。


原料としてはエクオール5%品が販売されています。

10mgエクオールをとるには200mgの原料が必要になります。


成分:大豆胚芽発酵物、ブドウ糖、セルロース、HPMC、着色料(酸化チタン、カラメル)、

タルク、ステアリン酸Ca


1粒あたり2.5mgのエクオールを含むので、大豆胚芽発酵物の使用量は50mg

残りすべてブケイ剤、つまり固めるための成分というわけです。

正直にいえば、1粒に200mg入れることも可能ですが、

物性により、そこまでは無理としても100mgなら余裕です。


つまり、粒数を半分にすることも可能だったわけです。


ではなぜ、わざわざ粒数を増やしたのか・・・

まして、30mg取ろうとする人にはさらに大変なわけです。

1日12粒もとらなといけないわけです。


理論的にはエクオールの過剰摂取でどうこうはならないとは思うんですがね。


エクオールが作用が強いっていっても、女性ホルモンよりも遥かに弱いわけです。

エクオールが女性ホルモンの代わりに受容体に結合しても、

相対的な女性ホルモン作用は抑えられる形になります。


受容体に女性ホルモン100%結合するのが最大値だとすると、

エクオール100%だった場合は、到底最大値には及ばないということ。


エクオールに限らず、女性ホルモン様成分は

女性ホルモン様作用があると同時に、抗女性ホルモン作用も有している

ともいえるわけです。



それでも安全牌をとる必要があった・・・・のかな??



【関連記事】

スーパーイソフラボン、エクオール

最近気になる成分【エクオール】