酵素寿命決定説

酵素が寿命を決める?!

酵素はタンパク質であり、常に体で作られています。

そのため、栄養学的にはあまり注目はされていませんでした。


今のように「酵素の重要性」が叫ばれるようになったのは、

エドワード・ハウエルというアメリカの博士が「酵素寿命決定説」を唱え、

酵素栄養学なるものを提唱したことにより始まります。


簡単にいうと、酵素は無限に作られるわけではなく、

一生に作れる酵素は限りがあり、酵素の量の減少が

老化につながり、病気を誘発し、酵素の枯渇が死を意味する

ということです。


その1つの裏付けとして、年齢により酵素が減少することが分かっています。

酵素の量のピークは20歳前半までで、

25歳から徐々に減少します。

よく、お肌の曲がり角と言われるのが25歳なのは、

酵素が減り始めるからなのです。


そして、40歳を境に、急激に減少、

50代にはピーク時の半分の酵素しかなくなります


酵素を売っているすべての会社にとって、

酵素が必要であるという拠り所になっています。

むしろ、これを知らずに酵素を売っているところがあれば、

ただの流行に乗っかろうとしているだけ、と言われてもしかたないです。

 

 

酵素栄養学では、体内の酵素を増やすことはできないとされます。

ですから、酵素の無駄遣いをやめ、節約することで健康で長生き

しましょうという内容になります。


酵素は大きく、3つに分類されます。

1つは消化酵素。

食べた物を分解する酵素です。


2つ目は代謝酵素。

体を作るための酵素です。


3つ目は食物酵素。

食べ物に含まれる酵素です。


酵素の使える全体量は決まっており、

消化酵素を大量に使うと、代謝酵素として使える分が限られてきます。


結果、新陳代謝が鈍り、肌が荒れたり、疲れが取れなかったりします。

また、脂肪燃焼も低下するので太りやすくなります。


つまり、消化酵素を節約することが重要になってきます。


その手っ取り早く、昔から健康に良いとされるのが、

「腹八分」


腹八分医者いらずと言われますが、

これは消化酵素を節約する分、代謝酵素にまわせ、

自己治癒力を最大限に活かせるからです。

風邪を引くと食欲がなくなるのも、同じ原理です。




まあ、これではビジネスにならないので、

酵素を補いましょうという発想になるわけですが、


生きているものは、すべて酵素を含みます。

自然界は基本、死体は食べません。

生きているものを食べるわけです。

まさに、命をいただくわけです。


自然界の動物には人間の病気は存在しません。

例えば、ライオン。

肉しか食わない彼らは、野菜不足で病気になることはありません。


なぜか?


生きている獲物を捕らえて食べるからです。

で、どこを好んで食べるかというと、内臓なんです。

内臓には酵素が沢山含まれています。


一方、動物園のライオンは病気になります。

酵素が豊富な内臓を食べる機会がないからです。


家庭で飼われているペットを見ても分かると思いますが、

人間顔負けの病気になります。


肥満、高血圧、白内障、便秘などなど。



草食動物についても、

枯れた草を食べる動物はいません。


木になっているもの、生えているものを食べるわけです。

植物にも酵素は含まれているので、それで命をつないでいるのです。



といわけで、我々人間も、生きているものを食べればよいということになります。

新鮮なものを、生で食べることが重要になってきます。


まず、新鮮な物というのは、酵素は時間と共に減少していきます。

理想は、食べる前に畑から取ってくることですが、それは難しいと思います。

スーパーの野菜はいつ取れたやつ・・・なんでしょうか?



生でというのは、酵素はタンパク質なので、

熱をかけると失活してしまうためです。


熱をかける、かけないとの話でよく喩えられるのが、

横井庄一氏と小野田 寛郎氏。


共に終戦後も戦い続け、戦後から数十年経って、

ようやく日本に帰ってきたわけですが、

帰ってきた様子に大きな差がありました。


横井氏の場合は、抱えられながら帰国したのに対し、

小野田氏はものすごい元気な状態で帰国しています。


その差は、潜伏時の食事の差であったといわれます。


横井氏は火を通して食事をしていたのに対し、

小野田氏は火を通さず食事をしていたと言われます。


そこから、火を通す食事と通さない食事で何がかわるのか?

ということから、酵素が大事なんだ、という話につながるわけです。