アレルギーの『火付け役』が『火消役に』変換される

アレルギーを抑える新たな仕組みを発見

 

簡単に説明すると、今までアレルギーの原因が、

アレルギーを抑える側に回ることがわかったってこと。

 

正常であれば、このような現象がおきて、

アレルギーが治まっていくが、

 

酷くなるのは、この現象が起きないわけです。

 

その因子を見つけだせば、

アレルギーを抑える新しい治療法が

開ける可能性がある・・・

 

という段階で、今後の研究に期待が高まっているわけです。

 

鍵を握るのが、白血球の一種である、

好塩基球であり、これが火消し役に変えてくれる

わけです。

 

しかし、好塩基球は、どちらかと言えば、

アレルギーの根本的な原因であると言われています。

 

アトピーや花粉症が、いったん発病すると、

酷くなるのは、好塩基球が活性化することで作られる

抗体IgEが大量に作られ、結果、アレルギー反応になる

と言われます。

 

一言でいえば、アレルギーになるもならないも、

好塩基球の振る舞い次第ということです。

 

 

さて、この好塩基球は、元々は寄生虫の生体防衛に

深く関与していたわけです。

 

今でこそ、日本ではほとんどいないわけですが、

昔は寄生虫が人類の敵であったわけです。

 

その攻防で大活躍をしていた好塩基球は、

現代、失業中なわけです。

 

敵がいないので、仮想敵を作り出して、

戦っているのがアレルギーなわけです。

 

そのため、別の研究では、

好塩基球へと分化させる因子を特定しており、

その因子を抑制できれば、新たなアレルギーの

治療への道が開けるとして、模索している

そうなのです。

 

結局はバランスが大事なのですが、

その辺の話はさらにややこしいので、

こちらを参照くださいませ。

 

 

ここでちょっとした疑問がでます。

火消である2型マクロファージとは

結局Th2細胞のことで、

これって、アレルギーを助長するマクロファージです。

1と2がひっくり返ってないかな・・・?

と思うのは、私の勉強不足だからかもしれませんが。

 

何はともあれ、根本的な治療が確立されるといいですね。

ナチュセラシリーズ